ドラマ『メンタリスト』の魅力の9割はパトリック・ジェーン役のサイモン・ベイカー
過去のメンタリストのインタビュー記事を読んだので。
ドラマ『メンタリスト(the MENTALIST)』に出てくるパトリック・ジェーン(演:サイモン・ベイカー)は、とても魅力的なキャラクターです。
見た目はハンサムで、ベストにジャケット、茶色の革靴というお洒落な服装。
軽妙なトークとチャーミングな笑顔で、初対面の人も思わず油断してしまいます。
メンタリストというだけあってコールド・リーディングを使用しますが、特に相手から情報を引き出す会話術がとても優れています。
その一方で、自分本位で冷酷、無慈悲な側面もあります。
CBIの同僚が危篤状態になり入院しているシーンでは、息を引き取る前にレッド・ジョンの情報を聞き出そうと、鎮痛剤の投与を強引に止めさせようとしてリズボンに止められたりもしました。
目的のためなら相手がどうなろうが、どう思われようがお構いなしの行動をとることが何回もあります。
一般的な評価をするならば、他者共感性の著しい欠如や行動への無責任、虚言・詐術の多用という特徴があります。
ただ、ジェーンの行動は問題行動ばかりではなく、事件の解決に向けられる場合にはとても有益です。
たとえジェーンの目的がレッド・ジョンを見つけ出すことだとしても、彼の優れた観察力・洞察力はCBIの捜査、とりわけ一緒に行動するリズボンチームにとっては不可欠なものであることには変わりありません。
検挙率の高さと引き換えに苦情や批判が向けられることも多い様ではありますが、彼への信頼が表れる場面がいくつもあります。
ジェーンの存在は、まるでファウストにおけるメフィストフェレスのような悪魔的な存在なのです。
そんなジェーンは、幼少期に客商売をして生計を立てていたり、成長してからはサイキックとしてTVショーに出演するなどしていました。
加えて、レッド・ジョンに妻と子供が惨殺されたというショッキングな過去がありました。
過去の様々な経験が、自己的・社会性の欠如といった上記性格を形成していったのでしょう。
以上の様に悪魔的な魅力をもつジェーンは、メンタリストの魅力の9割を担っており、ジェーンの魅力は、彼を演じるサイモン・ベイカーによって引き出されています。
普遍的に人気のミステリーというジャンルに、ある種古典的で非科学的な読心術というテーマを扱って、期待通りにここまで面白くなるのは、紛れもなくサイモンの優れた演技力にあるのだと思います。
このドラマの魅力の9割はサイモン・ベイカーにあると言えるでしょう。
シーズン2までしか見ていませんが、完結のシーズン7までまだまだあります。
今後もジェーンもといサイモンの表情、行動、発言、振る舞い等そのすべてに魅了されていきたいと思います。
休日は図書館へ
行きましょう。
休みの日に昼過ぎまで寝ていると、夜眠れなくなります。
そうすると、睡眠不足のまま月曜日を迎えることになります。
これではいけません。
とはいえ、家で作業して過ごすこともなんだか勿体ないです。
そこで、図書館の出番です。
最近よく行くのは、横浜市立中央図書館です。
最寄駅は桜木町駅。駅から5分ほど歩きますが、アクセスは悪くありません。
この図書館の良いところは、閲覧席が豊富で地下には自習用のスペースも用意されている点です。
混んでいてもどこかしら座れるので、休日でも安心です。
飲食スペースがあるのも嬉しいですね。
今年は勉強の秋ということで、休みの日くらいは通い続けたいなと思います。
次に引っ越しをするときは図書館の近くに住みたいです。
最近観たもの
①『エレメンタリー ホームズ&ワトソンin ニューヨーク』シーズン1
現代かつアメリカが舞台のシャーロック・ホームズ風作品。
ホームズのキャラクターがあまり好みではなかったです。私はミステリードラマの推理に合理的な理由を求めないタイプなので、雰囲気が面白ければそれで良いのですが、その分主役級のキャラが好きになれないとどうしても微妙な評価になります。『メンタリスト』のジェーンは素晴らしいキャラクターだったなと改めて思います。
シャーロッキアン的にはどういう評価なのでしょうか。
②『BULL/ブル 心を操る天才』シーズン1
法廷もの。陪審員の経歴等から、どのような弁論をすれば依頼人に有利な方向に意見を変えさせることができるか、といったことを分析する裁判科学がテーマのドラマ。アメリカの陪審員制度は日本の裁判員制度よりもオープンな印象を受けました。
ミステリー要素もあります。ただ、主人公的にはあくまでも依頼を遂行することが第一の目的であり、真相解明は警察の仕事、判決を下すのは裁判所の仕事、と割り切って行動します。その点に関しては安っぽい正義感をふりかざさないのでとても良かったです。
『スーツ』などでも裁判が描かれますが、スーツ他弁護士ドラマは法廷のプレイヤー側であるのに対し、本作はプロデューサー側であるといった違いがあります。切り口は斬新ですが、プレイヤー側の方が観ていて面白いかもしれません。
③『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』シーズン1
主役は、シェイクスピアさんとハサウェイさん(ウィリアム・シェイクスピアの妻、アン・ハサウェイから)。現代が舞台で、中年の男女が軽い口喧嘩を交わしながらも事件を解決していく探偵ドラマです。コミカルであり会話のテンポもよく、場面切り替えも早いので気軽に楽しむことができます。ただ、もっとシェイクスピア的な世界観を出して欲しい気もしました。
トータルでは上の2作品よりも好きです。
④『PSYCO サイコ』(1960)
説明不要。サイコを見るのは3回目。何度見ても面白いです。
ヒッチコック作品を観ると安心します。ヒッチコックで一番好きなのは『裏窓』です。
以上になります。今回挙げた作品は今ならアマゾンプライム会員であれば見放題です。
愛宕山
太鼓持ち、男芸者と呼ばれる商売がありますが、これは難しい商売でして、男が、男のお客のご機嫌を取らないといけません
東京の方では、まだ古い方が何人かいたそうですが、残念ながら大阪では全然見かけんようになってしまいました、終戦直後にはまだ何人かいたんだそうですが
大阪ミナミの太鼓持ち、一八と茂八という二人が、ミナミの御茶屋しくじりまして、京都祇園町で働いておりました
今日しも室町あたりの旦那衆が、祇園町で遊んでたんですが、「どや、ひとつ野掛けをしようやないかい」、ということになりまして、舞妓さん、御茶屋の女将さんから仲居さん、それに、一八と茂八の両人もお供に加わりまして、祇園町から西へ西へ、鴨川を渡ります
御所からどんどんと西へ出て参りますが、野辺へ出て参りますと春先のことで、空には雲雀がピーチクパーチクピーチクパーチクさえずって、下にはレンゲ、たんぽぽの花盛り
陽炎がこう燃え立ちまして、遠山にはばっとかすみの帯を引いたよう、麦が青々と伸びて菜種の花が彩っていようかという本陽気、やかましゅうゆうてやって参ります
その道中の陽気なこと