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感想 THE MENTALIST/メンタリストs1第8話

この記事は、ドラマ 「メンタリスト」シーズン1第8話「赤信号」の感想です。

 

あらすじ

あるモーテルの1室で男女二人(ジョーとパトリス)が銃で殺害された。ジョーはドラッグディーラーであり、別件の検察側の証人であったことから、CBIとデイビス市警は別件で逮捕・保釈されていたキャリスとの関連性を中心に捜査を進めていくが…。

感想

今回も面白かったです。

以下、順を追って感想(長め)。

 

通報を受けた一人の若い巡査(サム)が犯行現場に駆けつけるところからスタート。

このサムはデイビス市警のブレイクリーの息子で、ブレイクリー家は代々警察官の家系らしい。

 

いつものように市警の捜査員(ブレイクリーとその相棒プレシアド)と現場で顔合わせをするリズボン達ですが、案の定二人はCBIのことを快く思っていない様子。

地元市警の立場としては、自分達の管轄事件をよそ者に勝手に捜査されたくはないといったところでしょうか。この辺りはある種お決まりのパターン。

リズボン髪伸びましたね。可愛い。

 

捜査によってキャリスの居所が分かったということで、キャリスの身元を確保することに。

この突入の際にも、リグズビー&チョウとプレシアドは衝突していましたね。

キャリスの尋問では何も得られず。キャリスは、自分だったら留守電のメッセージの通りナイフで心臓を抉り出すと強気にジョーの殺害を否定。麻薬取引の元締めらしく堂々としています。

 

この尋問中、CBI内でジェーンとヴァンペルトの会話シーンが挟まれます。

チョウはパインが苦手。ヴァンペルトは苦手なものでも「協調性が大事」と我慢して食べるタイプのよう。

ジェーンは、「出世したければ嫌な女にならないと」、「陰と陽、善人と悪人、バランスが大事」とヴァンペルトに優しく助言します。

この中で「(出世の)素質はある」と会話に入れるところがジェーンらしい。

雑談から急にアドバイスしてくるような人は普通面倒くさい。でも相手のことを見ていることが伝わるワードをそれとなく挟むことで、相手を安心させ勇気づけ協力的であるという印象を与えることができる。

ヴァンペルトに対しては打算的な意味は無いだろうけど、コールド・リーディングによって相手の心をつかむ様子を窺い知ることができます。

 

フォークとスプーンを重ね爪楊枝を差してヤジロベーを作るジェーンは天才。

 

プレシアドの尋問シーンでは、ジェーンは脈拍を確認して嘘かどうか見抜いていました。脈で見抜くスキルは捜査ドラマには必須ですね。

 

そして、被害者パトリスの男女関係と金銭的援助の出所の調査から、いよいよブレイクリーの家へ聞き込みに行きます。目当ては息子ではなく夫人。

この聞き込みではプレシアドの嘘が明らかになりますが、それよりもブレイクリーの浮気について夫人は前から疑っていたのか、浮気について考えが至ると明らかに動揺していました。

 

パトリスの金銭的援助にはブレイクリーが関わっていたようで、詳しく聞くため尋問をすることに。

ブレイクリーの尋問中、父の無実を訴えるために息子サムがCBIを訪れます。リズボン達はブレイクリーの無実を告げるとともに、Qティップなる人物の捜査の計画をサムに告げ協力を求めます。

そして、夜になりCBIの面々はQティップの確保に向かいますが、無線のやり取りでは彼の待つ倉庫に一番近いのはサムのようです。倉庫に一番乗りしたサムは、映像で確認した通りの車を見つけ近寄ると、いきなり運転席に向かって発砲します(!)。

しかし、撃たれたのはマネキンでした。

これはサムの尻尾を掴むジェーン達の作戦で、実はサムに内緒で近くに待機していたCBIによりサムはあえなく確保されるのでした。

 

真相は、父ブレイクリーの浮気が許せなかったサムが、パトリスとの浮気現場を押さえようとモーテルに向かったところ、サムのことを殺し屋だと勘違いしたジョーが銃を向けてきたため、反射的に発砲してパトリス共々殺害してしまったということでした。

サムは仕方なかったと言います。

 

しかし、ブレイクリーの口からさらに衝撃の真相が明かされます。

サムが父の浮気相手だと疑っていたパトリスは、なんとブレイクリーの隠し子でした。

ブレイクリーがパトリスと接触していたのは、愛人だったからではなく、実の娘だったからなのでした。

涙を流すサム。なんともいえない表情のブレイクリーとリズボン。

この辺りは、サムとブレイクリーの心情を思えば、見ていて辛いものがありました。

 

ラストで、憔悴しきったブレイクリー夫妻のもとに、ジェーンがパトリスの赤ちゃんを連れて来ます。

身寄りのない赤ちゃんですが、血の繋がりでいえば紛れもなくブレイクリーの孫なのです。

このジェーンの行動に夫妻は否定的かな、と危惧しましたが、二人の頬は緩み、微笑んでいました。子供に罪はないですからね。杞憂に終わってよかったです。

そして、ジェーンが笑顔でブレイクリーの家を後にするところでエンドロール。

ジェーンの心の中は読めません。

 

全体的には、犯人捜査と事件の真相がしっかりと噛み合っていて、とても面白かったです。前回は霊能力者との対決の方がメインで犯人の捜査の方にはあまり関心が向かなかったので。

ただ、サムがQビック(マネキン)を撃ったのは驚きました。口を塞いで罪を着せるつもりだったのかな。ジョーとパトリス殺害の件でもそうでしたが、思慮が浅すぎましたね。第3話の海辺の少年たちと同じく、若者の突発的行動からくる事件でした。

 

ということで以上です。