最近観た映画。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
名優だなあと思いました。面白かったです。
ディカプリオも若いし。トムハンクスもいい人そうだし。
原作有り、実在の人物をもとにしているということもあり、最高に面白いとまではいかないけど普通に面白い。こんな人いたんだ。警備とか色々緩いのは時代かな。
2002年の映画。
演出がゴテゴテしてないから良き。
『バグダッド・カフェ』(1987)
面白かったです。
舞台はアメリカの砂漠地帯。道路沿いの寂れたカフェに辿り着いた1人のドイツ人女性と、カフェに関わる人たちとの間の人間模様を描いた作品。
場面はほぼカフェとモータル(とその敷地)のみ。
明るくほっこりするヒューマンドラマ。だけど単にハートフルとかでもない。なんと言えば良いやら。笑
人間関係って初めは不審がられたりするけど、慌てず自分なりに人と接しようと試み続けることで、ああこの人は悪い人じゃないんだなって思ってもらえるようになり、一旦打ち解けて仕舞えば反動でとっても仲良くなれたりするよね、っていうそういうお話。
とても分かる。
初めから頑張りすぎたり焦ったりする必要はないよって教えてくれる気がします。
中古DVD屋で見かけたら1990円でした。アマプラは偉大。
『マイ・インターン』(2015)
安定したクオリティでした。
おじいちゃんがアパレル会社にインターンで入ってくるお話。
デニーロはおじいちゃんになってもかっこいいです。
アンハサウェイは美人だし演技も上手いし出てる作品大抵面白いので(昔のは除く)、マイインターンもきっと面白いから観なくても良いだろうと思い、今まで観てこなかった作品です。
観たら案の定普通に面白いです。
アマプラでバタフライ・エフェクトが観られる日が来るんでしょうか。
頑張れと友を見送るオリオン座。
ポップコーンを焦がさないコツ
大のポップコーン好きの皆さんは、ポップコーンの種(豆?)を買って自作する方も多いはず。
私もその一人。
ポップコーンの作り方は、
①鍋orフライパンに油をしっかりと引く。
②ポップコーンの種を重ならない程度に撒く。
③塩も適量撒く(ひとつまみ程度で十分美味しい。お好みで)。
④蓋をして中火にかける。
⑤蓋に当たる音がしたら鍋を揺する。
⑥音が静かになるまで揺すり続ける。
⑦音が止まったら火を止めて1分くらい待つ(余熱で最後まで爆ぜるから)。
これだけです。
一番大切なのは①の油です。
調べるとバターで作るレシピも出てきますが、バターを多めに使う必要があります。
慣れないと焦がすのでやめましょう。
バター醤油味も思った感じには出来上がらないので諦めましょう。
マイクポップコーンを買った方が美味しいです。
私が使っているのは、ドン・キホーテで売っている1kgのものです。
これをおやつ時に50ccずつくらい量って使っています。
ご参考までに。
あゝ新宿 夢路をさへに人は咎めじ
新宿駅の東南口を出て、パチンコ屋がある通りを抜けたところに、小さな映画館がある。
いわゆるミニシアターなのだが、比較的新しく、館内は清潔さが保たれている。
座席は少ないがスクリーンはしっかりと大きく、こじんまりとした映画館ながら十二分に映画を楽しめる点も魅力である。
私は映画通ではないが、映画好きではある。そのため、東京の大学に通っていた頃は、よく足を運んだものだった。
この映画館は、メジャーではない作品、特定の監督やシリーズを特集した企画上映が特徴的だ。
事前に下調べをして観に行くこともあれば、ふらっと立ち寄って新しい出会いに期待したりもする。ふと観た作品が、とてもハートフルで今でも心に残っていたりと、思いがけない出会いも待っている。
以前、この映画館に、ゴダールの「気狂いピエロ」という映画を観に行ったことがあった。
ゴダールのことをよく知らなかったが、重いんだかなんだかよく分からないストーリーの中で、色彩の鮮やかさと役者の爽快さが印象的だった。
なによりも、時代を経てこうしてスクリーンで観られることに感動した。自分が生まれる前の作品をスクリーンで見ることができるという経験は、ミニシアターならではのものといえるであろう。
経験してもいない当時の観客に想いを馳せて、ノスタルジックな気分に浸ることができる。
ミニシアターを後にして、そのまま新宿三丁目方面まで歩くと、新宿御苑がある。
ささやかな入園料を支払い中に入ると、広大な緑の世界が待っている。自然豊かだが、草木はしっかりと手入れがなされ、確かな秩序が存在する。
四季折々の草花に触れることができる御苑は、まさに都会の中のオアシスという言葉がふさわしい。暖かくなってくると、緑の芝生のそこかしこに黄色い菜の花が顔を出し、訪れた人の心を癒してくれる。
歩くのが好きな人は、歴史札や東屋をゆっくりと巡るのも良いかもしれない。
最先端の街でいにしえの時代に触れる贅沢と幸福感を味わえるだろう。
そんなミニシアターも御苑も、いまは時期が悪い。心身の安全の前には、娯楽の優先度は一歩後退せざるを得ないのである。
長い冬が明けるのを待つ野生動物のように、ウイルスの脅威がいつか落ち着くことを信じて粘り強く生活していくほかはない。
そんな毎日で心が窮屈になってしまった夜は、ミニシアターで貰っておいたゴダールのチラシと、何年か前に御苑で撮った写真を枕元にお置いて眠ってみるのはどうだろう。
また昔のように、気兼ねなく新宿を散歩することができるかもしれない。
夢の中でなら、外出を咎められることもないのであろうから。
オリオン座 移りにけりな いたづらに
日本の冬、南の夜空にオリオン座は輝く。
7つの明るい星で構成されるオリオン座は、数ある星座の中でも最も見つけやすい星座の一つである。この広い空のキャンバスで、他の星座と比べてもかなり贅沢にスペースを取って現れる。
些細なことで気分が浮き沈みする自分とは違って、オリオン座はいつも変わらぬ雄大さでそこにいてくれた。
星座の名前の由来となったオリオンは、ギリシャ神話に登場する神であり、勇敢で強靭な体をもち、狩りが得意であったという。
その反面、好色で粗暴な面もあったらしい。誰かを怒らせたり、目をくり抜かれたり、アルテミスの兄アポロンに結婚を反対されたりと、散々なエピソードも多い。
父とされるポセイドンもなかなかに荒々しい性格であったというから、オリオンの猛々しい性格も親譲りなのだろう。
星座になった経緯は諸説あり、サソリをけしかけられて殺されたとされる説や、結婚しようとしたアルテミスに誤って矢で射抜かれた後空に上って星座になったとされる説もある。ともにオリオンの粗野な性格が招いた悲劇である。
オリオンがそんな乱暴な神だったのなら、地上のちっぽけな人間を見守ってくれているはずがない。
オリオンに見守ってくれていると感じるのは、私のひとりよがり以外のなにものでもないのだろう。
そんなオリオン座だが、天文学界では、ほぼ確実な割合で消滅するだろうという予測がなされている。
オリオンの右肩部分にあたるベテルギウスが、超新星爆発で失われるということらしい。
人間と同じように、星にも命に限りがあるのだ。
いや、天体の存在の方が人間なんかよりもずっと前に存在しているのだから、人間が星と同じように命に限りがある、といった方が正確かもしれない。
しかし、目をくり抜かれたり様々なトラブルがあってもその都度困難を乗り越えてきたオリオンならば、右肩くらい失われてもどうということはないだろう。
オリオン座には、どんな姿になっても、これまでと同じように贅沢に夜空を駆け抜けていて欲しい。
私の心は少年の頃のように若々しくはなくなってしまったけれど、オリオン座を眺めることができる内は、また前向きに歩んでいける気がするのだから。